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弁膜症とは : 症状と原因

動悸、息切れ、胸の痛み。弁膜症の症状は、見逃されがちです

動悸・息切れ弁膜症になると、動悸や息切れ、胸の痛みなどの症状が出てきます。これらの症状はゆっくりと進行していくため、自身で以前より活動範囲を狭めてしまい症状に気がつかない場合があります。しかし無症状でも心臓には負担がかかっています。重い症状には、めまいや失神などがありますが、最後まで症状が出ない場合もあるので、高齢者自身だけではなく家族など身近な人が気づいてあげることも大切です。

動悸・息切れ

弁膜症の原因は、「加齢に伴う」ものが増えています

弁膜症の原因には、先天性と後天性(リウマチ熱、動脈硬化、心筋梗塞、変性など)があり、原因を特定できないものも多くあります。かつては、リウマチ熱の後遺症として弁膜症になることが多かったのですが、現在は抗生物質の普及により、リウマチ熱を原因とする弁膜症は減少しています。一方、加齢に伴う弁の変性や石灰化によるものが増えています。大動脈弁狭窄症では、下のグラフが示すように実際には僧帽弁疾患の方が多いので、60歳以上の日本人で約284万人が罹患していると推計されています*

高齢者で増えている弁膜症。65歳を過ぎたら心臓の検査を

65歳を過ぎたら心臓の検査をはじめは「弁」という心臓の一部分の病気ですが、進行すると「心筋」(心臓を動かしている筋肉)が障害され心臓全体の病気になります。そのような状態になると、いくら一部分である弁に対しての治療を行っても心筋の障害は回復せず、心臓は元通りに働くことができなくなります。弁膜症は自然に治ることはないので、心筋の障害が進行する前に早期の診断と治療をすることがとても大切です。


米国における弁膜症の罹患率は、45~64歳で1.9%、65~74歳で8.5%、75歳以上では13.2%と報告されています。

年齢別の弁膜症の有症率

【年齢別の弁膜症の有症率*

上:米国人口ベース調査
下:米国ミネソタ州オルムステッド郡調査

*Nkomo VT, et al. Burden of valvular heart diseases: a population-based study. Lancet. 2006;368:1005-11.
Copyright (2006) with permission from Elsevier