心臓弁膜症サイト

文字サイズ
ホーム  >  治療方法は  >  弁膜症の治療方法  >  外科的治療  >  人工弁の選択について

人工弁の選択について

kasegawa_doc
加瀬川 均 先生
加瀬川循環器クリニック
院長

医師、患者の双方が病気のこと、治療方法のこと、
生体弁と機会弁のメリット、デメリットを理解した上で
患者自身の意思で選択することが基本

日本で生体弁の使用率が低いのは、病院や医師の患者さんへの説明にもその理由がありそうです。「機械弁は一生ワルファリン(抗血液凝固剤)を飲む必要がありますが、耐久性に優れているので再手術が不要です」。「生体弁は耐用年数が短いので、再手術が必要になります。ただしワルファリンを飲む必要はありません」と。これでは、多くの方が機械弁を選択するでしょう。

確かに生体弁は再手術が必要になることが多いのですが、生体弁の劣化はゆっくりなので「来年くらいには取り替えましょうか?」という余裕があり、再手術は計画的に行われます。ところが、長持ちするはずの機械弁に血栓が付着して開閉がうまくいかなくなることがあります。これは滅多に起こることではありませんが、そうなれば多くの場合緊急手術になります。

ワルファリンの副作用についても、具体的な事例を挙げての説明をされることは少ないのではないでしょうか。
ワルファリンを服用している人は出血のリスクを避けなければならないのですが、そのリスクは至る所にあるのです。歯磨きのとき、ひげを剃るとき、包丁を使うとき、ふとした拍子に頭をぶつけることもあるかもしれませんし、生理の出血も考慮に入れる必要があります。
さらに、他の病気で手術の必要が生じたときにはいったんワルファリンを中止し、その間他の薬を点滴して血液の凝固性を頻回にチェックするなど、注意深い管理が必要になります。

このようにワルファリンの服用とは実際にはどういうことなのか十分に理解することが大切です。患者さんは自分が術後どういう生活を送りたいのか、生活の質はどう維持したいのかを見極めなければなりません。「先生におまかせします」という受け身ではなく、よく理解された上で自らの意志で選択するべきだと思います。

▲ ページTOPへ戻る

ここから先は、エドワーズライフサイエンス株式会社が運営しているホームページから離れ、 別のホームページに移動します。


はい いいえ