心臓弁膜症サイト

文字サイズ
ホーム  >  よくある質問  >  症状・診断について

症状・診断について

1年ほど前から、咳が増え、動悸を強く感じるようになりました。
弁膜症の症状が進行しているのでしょうか?

質問

現在50代です。2年半程前に会社の健康診断で弁膜症の疑いがあると言われ、総合病院で検査を受けました。検査の結果「4つの弁のうち1つに軽度、2つに中程度の障害がある。今は手術の必要はないが、70歳を過ぎれば心筋梗塞や心不全になりやすい」というだけの説明でした。
ところが、昨年の春頃から風邪でもないのにむせかえったり、咳が度々出るようになり、心臓の動悸を常に強く感じるようになっています。寝ている間に、このまま心臓が止まってしまうのでは・・・と不安です。症状がかなり進行しているのでしようか?
また、10年以上もエアロビなどをしてきましたが、激しい運動は症状の進行を早める原因になるのではと思い、ここのところ休んでおります。運動はどの程度、制限すればよいのでしょうか?
近いうちに再度、検査を受けなくてはと思っています。アドバイスをお願いいたします。

回答

ご心配のこととお察しいたします。
まずは、どの弁が軽度でどの弁が中程度の障害なのかを確認されることをお勧めします。
心臓は右心系と左心系に分かれていて、右心側にあるのが三尖弁と肺動脈弁、左心側にあるのが僧帽弁と大動脈弁です。弁膜症の場合、全身の血液を送り出す役割を担っている左心側の弁の障害が進行すると、心不全を起こしやすくなります。
また、動悸を強く感じるようになってきたということですが、弁の狭窄または逆流の度合いがひどくなって弁膜症の症状が進行しているか、もしくは不整脈の症状かもしれません。検査を受けられるときは、動悸についても医師にきちんと説明し、弁膜症診断のための心エコー検査に加え、不整脈を判断するための心電図検査も受けられることをお勧めします。
運動については、心不全をきたしている場合、過度な運動(=会話ができないくらいの有酸素運動)は急激な悪化をもたらすことがあるので、控える必要があります。検査を受けて病状がはっきりするまでは、エアロビクスのような激しい運動は、念のため行わないようにしてください。

頻繁に耳鳴りがします。弁膜症と関係があるのでしょうか?

質問

先日、不整脈の薬と市販の薬を同時に服用して意識不明になり、総合病院に入院しました。その後、心電図、心エコー検査、レントゲン、心カテーテル検査などを行った結果、医師に軽度の大動脈弁狭窄症と診断されました。
最近、頻繁に耳鳴りがするのですが、弁膜症と関係があるのでしょうか?

回答

耳鳴りとは、さぞおつらいこととお察しいたします。
さて、耳鳴りと弁膜症とは必ずしも関係があるとは思えません。症状は個人差があるので断言することはできないのですが、軽度ということですし直接は関係ないと考えて差し支えないと思います。
ただ、意識不明になったという点については軽視しない方がよいでしょう。大動脈弁狭窄症の方の中には、失神を起こされる場合があります。大動脈弁狭窄症がどの程度なのか、主治医に確認されることをお勧めいたします。

先天性の奇形が原因で、僧帽弁閉鎖不全症です。
今後、心不全の症状などが出ることはあるのでしょうか?

質問

10数年前に、会社の健康診断で僧帽弁閉鎖不全症と診断され、原因はおそらく先天性の奇形だと言われました。幸いこれまで投薬もなく、年に1回の検診で済んでおり、検診結果もいつも以前と変わらないため、今年は検査を受けなくてもいいのではないかとさえ考えています。
先天性ということは、30数年間も大きな症状もなく過ごしてきたのですが、これから心不全などの症状が現れることも考えられるのでしょうか?
また、私と同じように先天性の僧帽弁閉鎖不全症の患者さんで、症状がないまま過ごす方もいらっしゃるのでしょうか?

回答

ご心配のこととお察しいたします。
僧帽弁の逆流の程度によっては、心機能にあまり影響を及ぼさないこともあり、症状がないまま過ごされる方はいらっしゃいます。そうした場合は何の制限もなく日常生活を送ることが可能で、中には山登りを楽しまれている方もいらっしゃいます。
また、心不全が起きるかどうかについてですが、将来、逆流の程度が増えれば、可能性はあるでしょう。一方で、逆流の程度が変わらず今と同様の生活が続けられることも十分考えられますが、念のため、今までどおり1年から2年おきに循環器科で検査を受けられることをお勧めいたします。

日常生活で、トロンボ値が大きく変化することはあるのでしょうか?

質問

2年半ほど前に、大動脈弁の弁置換術を受け、機械弁を植え込みました。毎日、ワルファリン(1mg)を6.5錠、バイアスピリン(100mg)を1錠、服用しています。
トロンボ値は12に設定し、通常20前後の値になっていますが、時々、8~8.5程度になりワルファリンを6錠服用するよう指示されます。先日、2ヶ月ごとの定期検査でトロンボ値が35以上になっており、6.5錠に戻されました。特に変わったことをした記憶はないのですが、日常生活でトロンボ値が大幅に変化するようなことがあるのでしょうか?
なお、現在、僧帽弁閉鎖不全症と上行大動脈瘤があり、手術を前提に経過観察中です。

回答

トロンボ値の変動は、日常生活でもよくみられる現象です。たとえば緑黄色野菜を大量に食べるとトロンボ値は極端に変化しますし、お酒を飲むと多少の変化があると言われています。ただし、どういう因子で変化したかを突き止めることは、なかなか困難です。
文面からお察ししますと内服もきちんとされ、生活にも気を付けられているようですのでさほど心配することはないと思います。また、最近はトロンボ値よりもINRという数値をもとにしてワルファリンの量を調節することが一般的です。主治医にINRの測定を依頼してみてはいかがでしょう。

幼少時に、「心臓の弁が上下にパカパカと動いている状態」と言われました。
これは弁膜症と関係があるのですか?

質問

幼少時に、遺伝性球状赤血球症による溶血性貧血で小児科にかかった時のことです。当時、小児科医から、「心臓の弁が上下にパカパカと動いている状態」と診断されました。これは、弁膜症と関係があるのですか?

回答

これは、心臓弁の閉鎖不全の状態を指しているのかもしれません。
幼少時から今まで、心雑音などの指摘はありませんでしたか?また、日常生活を送っていて胸の苦しさや息切れなどを感じることはありませんでしたか?これらの症状は弁膜症が原因の可能性もありますので、一度、循環器科での受診をお勧めします。

大動脈弁狭窄症で、胸の痛みが1ヶ月に数回あるのですが、病院に行ったほうがよいでしょうか?

質問

今年で25歳になります。中学生の頃から狭心痛があり、当時、医師に診てもらったところ大動脈弁狭窄症ということでした。おそらく生まれつきのものだと思いますが、「日常生活で過度の運動をしなければ大丈夫」ということでした。しかし、それは10年程前の診断であり、現在は狭心痛が1ヶ月に2、3回あるので、不安を覚えています。最近、病院に行っていなかったのですが、医師に診てもらった方がよいでしょうか。
今のところ、投薬も手術も経験がなく、できればこのまま過ごしていければと思っています。どうすればよいか教えてください。

回答

狭窄の程度にもよりますが、大動脈弁狭窄症に狭心痛は伴います。狭心痛が断続的にあるようですので、循環器科の受診をぜひ、お勧めします。最近の心エコー検査は精度が高く、痛みもありません。今後の生活についてもきちんとしたアドバイスを受けられると思います。

10数年前から心臓が悪かったのですが、最近になって弁膜症と診断されました。
弁膜症とは急にかかる病気なのですか?

質問

80代の祖父のことでお伺いします。祖父は10数年前から心臓が悪く、入退院を繰り返していました。今年に入り、息苦しくて過呼吸になり病院に駆け込むということが多々起こったため、かかりつけの病院で検査を受けたところ、高齢の為に心臓に負担がかかって心肥大を起こしていることが原因と言われ、入院して注射と投薬治療を受けました。
ところが、念のためかかりつけではない先生に診てもらったところ、弁膜症であると言われました。弁膜症は、祖父が10数年前から心臓を患っていたことと関係があるのでしょうか?それとも、他の心臓の病気とは関係なく、急にかかってしまう病気なのでしょうか?
また、手術は無理なのでしょうか?診察をしてくださった医師からは、高齢なので手術は無理でしょうと言われました。

回答

弁膜症は通常急にかかるものではありません。しかしながら、弁膜症にはいくつかの種類があって、症状の進行の仕方が異なることもあります。そのため、今までのおじいさまの症状は弁膜症が原因であったことは十分考えられます。
弁膜症が原因でいろいろな症状が生じる場合、薬などでその症状のコントロールが難しいならば手術を考慮します。80代とのことですが、年齢だけで手術の要・不要は判断できません。全身状態やご本人の生活のレベルなどを考えて総合的に判断します。もう一度、ご本人とご担当の医師と交えてお話をしてみてはいかがでしょうか。

僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。
以前からうつ病で薬を服用しています。今後の治療に影響はありますか?

質問

同居している71歳の義母のことで質問します。2ヶ月ほど前に動悸がするということで、かかりつけの循環器の開業医のところで受診しました。心電図と心エコー検査の結果、僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。高齢で、症状も特に強いわけではなかったので、薬を服用して様子を見ようと経過観察となりました。ところが最近動悸の回数が増え、体を静かにしていても動悸がするといいます。激しい動悸ではないのですが、本人にとっては心配のようです。
また、義母はうつ病で、現在のところ症状は安定していますが、薬を飲んでいます。弁膜症のことを不安に思い大変気にかけています。
今後治療を受ける上でお聞きしたいのですが、弁膜症の症状は急に進むことがあるのでしょうか?また、うつ病は弁膜症に影響しますか?個人差はあると思いますが、手術も検討しなければならないでしょうか?

回答

弁膜症の症状が急に進むことはありますが、ほとんどの場合症状の進行はゆっくりとしています。
ただ、最近安静にしているときでも動悸などがあるということですので、もう一度心エコー検査などを受ける必要があると思われます。
また、うつ病は弁膜症に直接影響を与えません。
手術については、僧帽弁逆流の程度が強く、息切れや胸痛などの症状がひどい場合に考慮されます。手術の必要性を判断するためにも、逆流がどの程度なのか、一度主治医に質問してみてはいかがでしょうか。手術が必要と判断されても、現在は弁膜症の手術は比較的安全に行なえます。ご安心ください。

肺動脈狭窄兼僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。
治ることはないのでしょうか?

質問

先日、病院で心雑音が聴こえると言われ、詳しく検査してもらったところ、肺動脈弁狭窄症と僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。まだ軽度のようですが、いずれ手術は必要になるのでしょうか?私には出産したばかりの娘もおり、子供のことを考えると将来がとても不安です。治ることはないのでしょうか?教えてください。宜しくお願いします。

回答

ご不安のこととお察しいたします。
偶然、心雑音を指摘されたようですね。娘さんの妊娠・出産に問題がなかったようでしたら、肺動脈弁狭窄症、僧帽弁閉鎖不全症ともに軽度なのかと思われます。弁の狭窄や逆流は自然に治ることはないのですが、進行しないこともあります。将来手術が必要になることも考えられますが、それはおそらく先のことになると思います。また、弁膜症の手術は、危険性の高い手術ではありません。どうかご安心ください。

弁膜症の手術後、不整脈が頻繁に起きるようになりました。
原因は何なのでしょうか?

質問

1年前に僧帽弁閉鎖不全症の弁形成の手術を受け、術後の検査結果は比較的良好で、心雑音もなく逆流の度合いもⅠ度という結果でした。ところが、術後数ヵ月経ったころから起立性低血圧、動悸、息切れ、頭痛等の症状を覚えるようになり、特に夏はひどい状態でした。
術後8ヶ月頃からは不整脈もでてくるようになり、メキシレチン、カルベジロール、アスピリンを服用し始めました。2ヶ月ほど経過すると不整脈はほとんど収まりましたが、副作用なのか頭がふわふわすることが多く、車の運転さえもままならない状態です。
また、不整脈発生後は、20日間に1~2度の割合で38.5~40度位の発熱を起こすようになりました。現在のところ抗生剤を服用することなく、1~2日安静にしていれば解熱しています。
今後、不整脈の症状は改善されていくのか、薬はどれくらいの期間服用しなければならないのか、発熱の原因は何が考えられるかお教え下さい。

回答

カルベジロール、メキシレチンともにめまいの副作用がありますので、頭がふらふらするという症状は、これらの薬の副作用だと思われます。車の運転もままならないとのことですので、これが薬の副作用だとすると内服薬の調整が必要になると思われます。
薬の服用期間についてはどうしても個人差があるため、はっきりとお答えすることは困難です。しかしながら、必ず解決するときが来ますので、主治医とも相談しながらあせらずに治療してください。
発熱に関してですが、自然に解熱するとはいえ、さすがに40度は高いように思われます。何らかの感染症や全身の疾患が疑われますので、主治医に早めに相談されることをお勧めいたします。

心雑音があり、時々胸が痛くなります。これは弁膜症の症状でしょうか?

質問

職場で健康診断を受けたとき、聴診で「はっきりとした心雑音が聴こえるので、様子をみて心エコーをとった方がよいでしょう」と言われました。これまでの健康診断で初めて言われたのですが、思い当たる節といえば、1年に数回、息を吸った時に胸がキューっと締め付けられるような痛みがありました。またこれは大抵座って静かにしている時に起こりました。
この締め付けられるような痛みと心雑音は関係がありますか?また、弁膜症や他の重い病気の可能性があるのでしょうか?すぐにでも診察をしてもらう必要がありますか?

回答

ご心配お察しいたします。
通常、座って静かにしているときに起きる胸の痛みと、心雑音にはあまり関連性はありません。運動したときに胸が苦しくなる症状があるようでしたら、弁膜症の疑いもあります。いずれにしても、はっきりとした心雑音が聴かれるとのことなので、一度、心エコー検査だけでも受けられることをお勧めいたします。

溶血性貧血と診断されました。弁膜症との関係を教えてください。

質問

私の祖父は、20年ほど前に大動脈弁と僧帽弁の弁置換術を受けました。ともに機械弁を入れています。約3年前から貧血症状が出るようになり、輸血をするなどして少し落ち着いていたのですが、1ヶ月ほど前からヘモグロビンの値が低下し始め、少し動いただけでも息切れがひどく、とても苦しいようです。

主治医には、「心臓が弱ったというわけではないでしょう。原因は、人工弁によって血液内の鉄分の破壊や血液の逆流が起こり、溶血性貧血を引き起こすため」と聞いています。
最近は近所の個人病院で、週一回、器官を広げる点滴を行い薬も服用していますが、特に目立った効果はありません。何かアドバイスを頂けたらと思います。よろしくお願いします。

回答

ご心配のこととお察しいたします。
主治医の先生の診断どおり、溶血性貧血の可能性が高いと思います。溶血性貧血とは、血液中の赤血球が破壊されることから引き起こされる貧血のことをいいます。その原因としては弁置換術を受けられた方の場合、(1)人工弁(特に機械弁)の開閉、(2)弁付近に生じる血液の逆流、(3)人工弁と自己弁の弁輪との間に生じる隙間、が考えられます。この中で最も頻度が高いのは、(3)です。ホースで水をまくとき、先端をぎゅっと押さえると水の勢いが強くなりますが、これと同じ原理で心臓の中で血液が狭い隙間を勢いよく通ることにより、赤血球の破壊が起こります。

さて、何が原因で赤血球の破壊が起きているかは、エコー検査で把握することが可能です。また、ヘモグロビン値と同時に、LDH(乳酸脱水素酵素)という数値も調べてください。LDHが高ければ、上記(3)の原因が貧血と考えられます。なお、消化器系の出血も貧血の原因になることがあります。便の中に血液が混ざっていないかを調べる便潜血検査など、消化器系の精査も必要かもしれません。

弁膜症の手術を受けた数年後に、胸に圧迫感などを受けるようになりました。
原因を教えてください。

質問

母が3年ほど前に、僧帽弁狭窄症を治療するため弁形成術を受けました。1年ほど前から胸に圧迫感があるとのことで、とても苦しそうです。また、左の背中にも、鈍痛があります。毎日のことですので、非常に不安です。こうした症状には、どのような原因が考えられるでしょうか?

回答

毎日痛みがあるのでは、不安な日々だとお察しいたします。
弁形成術の後でも、心不全もしくは心不全に近い状態に陥ると、胸部などに圧迫感や痛みを生じることがあります。恐らくお母様の症状は、僧帽弁狭窄症の悪化が起因していることも原因として考えられます。まずは心エコー検査を受けていただき、形成した弁の状態や現在の心機能について、しっかりと調べてもらってください。
また、背中の痛みの原因についてははっきりしませんが、念のため、血管の病気を考慮してCT検査も受けられることをお勧めいたします。

弁膜症と高血圧は関係があるのでしょうか?

質問

10年程前から、高血圧と診断され薬を飲んでいます。血圧は急激に上昇したり、低い状態が続いたりと安定しません。また、1年程前に息苦しさと胸の痛みが生じたため病院へ行ったところ、「三尖弁、僧帽弁狭窄症・中等度」と診断されました。その際、医師からは、「高血圧とは関係ありません。このまま経過を観察しましょう」と言われました。
弁膜症は、本当に高血圧と関係ないのでしょうか?私の年齢が若いからか、症状が軽度だからか、医師は「大丈夫」と言って真剣に相談に乗ってくれません。

回答

ご心配のこととお察しいたします。
まず、三尖弁の病気や僧帽弁狭窄症は、高血圧とは直接関係がありません。高血圧に関しては、何か他の原因があると思われます。急激な血圧の上昇低下があるとのことですので、内分泌系を一度しっかり調べてもらう必要があります。
また、診断名は「三尖弁、僧帽弁狭窄症」とのことですが、僧帽弁狭窄症には三尖弁閉鎖不全症を伴うことが多いので、もう一度、診断名の確認が必要です。

弁膜症と腎機能は、関係があるのですか?

質問

母が弁膜症と分かって3年になり、薬を飲んでいます。すぐに手術が必要だとは言われていないのですが、先日、市の検診で潜血反応があると言われました。母は、薬の副作用で潜血が生じているのだろうか、今後、透析が必要になるのだろうかと不安になり、落ち込んでいます。もともと潜血反応はあり残尿感もあるとのことなので、私は膀胱炎ではないかと思っているのですが、本人は診断を怖がりその後、病院に行っていません。弁膜症と腎機能は、関係があるのでしょうか?

回答

お母様のことで、さぞご心配でしょう。
弁膜症と腎臓の機能が関係することはありますが、どの弁がどの程度の症状かによってその影響する度合いも変わってきます。また、潜血反応があってもすぐには透析にはならないので、その点はご安心ください。
受診するのが怖いというお母様のお気持ちはよく分かります。しかし、お母様のQOL(=生活の質)を高めるためには、まず病院できちんと診断した上で今後の治療について考えることが大事です。弁膜症は、早期に治療を行うほど、その後の経過も良くなります。また、手術は以前に比べてより安全に行えるようになっており、手術を受けられた後、海外旅行を楽しまれるなど充実した生活を過ごしている方も多くいらっしゃいます。まずは、具体的な弁膜症の診断名を確認してください。

「僧帽弁閉鎖不全症」と診断され息切れなどの
自覚症状があるのですが、山登りは続けてもよろしいでしょうか?

質問

10年前に何となく変な感じや胸痛らしきものがあり、僧帽弁閉鎖不全症と診断されました。その時は「風邪ひかないよう気をつけてね」とだけ言われ、その後胆石の手術をしましたが、経過検査はなく、その後学校や職場検診では無指摘でした。ところが1年程前から趣味の登山の登りで息切れや呼吸が浅く苦しいことがあります。休めば収まるのですが動くとまた同様で,特にきつい歩程や長い時間歩くと自覚します。

半年程前に数日縦走した時は多少自覚症状はあったもののそれ程ではなかったのですが、先日数ヶ月ぶりに縦走したら、同様に苦しく,一体どうしたものか?いい加減おかしいな…ちょっと登れないなあ…とか、ピークを踏むのにペースが上がらず、仲間に迷惑をかけてはいけないと思いあせりました。

近所の循環器医を受診したところ、やはり僧帽弁閉鎖不全症との診断でした。疲れている日は階段の昇降や仕事中も何となく不快感がしたり息が切れます。ACE阻害薬を少量処方され今日で数日ですが、効果は余りないです。現在の仕事は医療関係で夜勤もあるのですが、仕事や登山は続けてもいいものでしょうか?

回答

僧帽弁閉鎖不全症の診断を受けておられるならば、常に健康に留意するとともに、この病気を把握しておくことが大切です。
心臓弁膜症は早期の発見と的確な外科治療が成否を決めるものです。まずは、弁膜症に詳しい循環器専門医を訪ね、しっかり検査し、ご自分の病気を理解し、やって良いこと、悪いことをはっきりさせて下さい。自分の弁を温存する形成術の専門家の間では、早めに手術を受けられたほうが形成術の出来上がりの完成度が高いと言われています。先ずは現状把握が一番重要です。

(2回目のご質問)

質問

丁寧なご回答ありがとうございました。その後も家の近くの循環器病院に通院しており、投薬内容に変更はありません。日常生活では、胸に不快感を感じたり階段で息切れする頻度は少し減ったように思います。また先日、夜行の日帰りで雪山に行った時も、思ったほど苦しくなりませんでした。ただ以前と同様に、一過性で脈のリズムが乱れることはあります。医師には「薬の服用を続けていますし現在の症状もそれほど悪くないので、問題ありません」と言われています。しかしその後、再び雪山に行きテントで一泊した時には、登りがとてもつらく、数歩登っては休み‥‥した。

こうした症状は、加齢と共に代償機能が低下している現れなのでしょうか?また、医師からは登山を止めるよう指示はないのですが、代償機能が低下しているとした場合、登山を続けてもよいのかどうかお教えください。

回答

お歳もまだ若いことですし、なおさらご心配のことと思います。
医師の発言から考えると、僧帽弁逆流の程度は軽いように思われます。逆流の程度が軽く、年齢も若い、さらに前回の登山から今回までの期間が短かったのであれば、急速に代償機能が働かなくなっているとは考えにくいと思います。今回の登山時に、他に何かの原因で体調が悪かったということはありませんか?
まずは、僧帽弁逆流を含めた総合的な心機能についての評価を受けられることをお勧めいたします。登山については、その診断結果に応じて検討されてみてはいかがでしょうか。

心エコー検査を受けましたが、
さらに心臓カテーテル検査を受ける必要があるのでしょうか?

質問

私の妻が、約1年前に大動脈弁閉鎖不全症との診断を受けました。
その8ヶ月後に行なった心エコー検査では、心臓が5mmほど肥大し、肺血圧が高いことが分かったため、さらに精密検査(RI検査、胸部CT検査、腹部検査)を受けました。
その検査結果で、左肺の上部と中央部の抹消血管に血栓が見られたため、ワルファリンの投薬を受けています。今後、心臓カテーテル検査を受ける必要はあるのでしょうか?

回答

奥様のことで、さぞご心配だろうとお察しいたします。既にご存じかと思いますが、大動脈弁は、全身に血液を送り出す左心室と大動脈の間にある弁です。大動脈弁閉鎖不全症は、症状が中程度以上の場合、放置すると左心室が次第に引き延ばされて心臓の筋肉自体が傷み、回復が困難な左心室障害が起こる可能性があります。

また、発見された肺動脈内の血栓についてですが、その量はどのぐらいでしょうか? CT検査で分かるとすると比較的多い量だと思うのですが、今まで奥様に突然の呼吸困難、胸痛などの症状はありませんでしたか?

肺動脈内の血栓について心カテーテル検査を行って得られる情報は、心臓内の圧力、肺動脈の圧力と肺動脈の血管造影ですが、圧力については心エコーでも知ることができます。また肺動脈内に直接カテーテルを入れることは問題があるので、別の検査法で行います。またまれに重症の方の場合、閉塞した部分の先(末梢)の肺動脈に血液が流れているかどうか、気管支造影という検査で調べることもあります。必ずしも心カテーテル検査を行う必要はないと思います。

睡眠時に脈拍が速くなり、息苦しくなります。
再検査を受けた方がよろしいでしょうか?

質問

9ヶ月前に大動脈弁閉鎖不全症と診断されました。逆流の程度は中の強ぐらいだったので、投薬で様子を見ることになりました。最初はACE阻害薬を服用していましたが喉の異常がみられたため中止し、現在はカルシウム拮抗剤を服用しています。
気になるのは、睡眠時にしばしば運動した後のように脈拍が速くなり、息苦しさが若干あることです。その症状は、起きるまでに何度も起こるわけではなく、また目覚めるとおさまります。一度、再検査を受けた方がよろしいでしょうか?

回答

目覚めると症状がおさまるとのことですが、目覚めた直後にはもう動悸を感じていらっしゃらないと考えてよろしいでしょうか?また、脈拍は明らかに速くなっていますか?
カルシウム拮抗剤の副作用のひとつに動悸もありますが、そうでない場合、副作用以外に考えられるのは一時的な不整脈です。不整脈は、起こる頻度が少ないとなかなか診断しづらいものですが、最近では測定器を1週間ほど装着して不整脈の状態を記録できる検査もありますので、これを実施するのも一つの方法です。また、おっしゃるように、大動脈弁の逆流の程度を再評価してもらうことも必要かと思われます。

※ここに掲載しております疾病情報は、あくまで一般的な解釈に基づいた内容であり、個々の患者さんのケースに必ずしも合致するとは限りませんので、あらかじめご了承ください。

▲ ページTOPへ戻る

ここから先は、エドワーズライフサイエンス株式会社が運営しているホームページから離れ、 別のホームページに移動します。


はい いいえ