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患者さんの声/Q&A : 治療について

監修

  • 渡辺 弘之先生

    東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科/ハートセンター長

  • 田端 実先生

    順天堂大学 心臓血管外科 主任教授
    国家公務員共済組合連合会 虎ノ門病院 循環器センター外科/特任部長

心臓弁膜症Q&A

治療について

Q1心臓弁膜症と診断され主治医に手術を勧められましたが、高齢なので不安です。

手術を行うべきかどうかは、患者さんの全身状態や社会的背景、ご本人とご家族の意思などをもとに、医師がチームで総合的に判断します。高齢の患者さんでも手術を行うことは珍しくなく、開胸手術だけでなく経カテーテル大動脈弁治療(TAVI)など治療法の選択肢もあります。手術とカテーテル治療の両方を得意とする病院でセカンドオピニオンを聞くのもよいでしょう。
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Q2タバコがやめられません。手術は可能ですか?

心臓手術では、喫煙は大きな問題になり得ます。タバコに含まれるニコチンやタールは気管支の粘膜を慢性的に刺激するため、手術後に咳やたんが多くなり、気管支炎や肺炎を引き起こしたり、気胸になったりすることもあります。安全に手術を受けるためには禁煙が必要です。入院中はもちろん喫煙できませんので、入院と同時に禁煙するのではなく、手術前4〜6週間前から早めの禁煙を心がけるとよいでしょう。

Q3心臓手術の費用について教えてください。

1か月に支払った医療費が上限額を超えた場合、その超えた金額を支給する「高額療養費制度」を利用することができます。心臓弁膜症の手術やカテーテル治療の場合は、上限額を超えることがほとんどなので、月当たりの上限額を支払うことになることが多いです。上限額は年収や年齢によって異なり、数万円~20万円程度です。ほかにも各種保険の適用、自立支援医療(更生医療)など、さらに負担を軽減する制度があります。詳しくは受診先の病院の窓口にてお問い合わせください。