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心臓弁膜症の原因の一つは、「加齢に伴う」もの

心臓弁膜症の原因には、先天性と後天性(リウマチ熱、動脈硬化、心筋梗塞、変性など)があり、原因を特定できないものも多くあります。かつては、リウマチ熱の後遺症として心臓弁膜症になることが多かったのですが、現在は抗生物質の普及により、リウマチ熱を原因とする心臓弁膜症は減少しています。特に近年では、加齢に伴う弁の変性や石灰化による心臓弁膜症が、高齢化の進行とともに増えています。

65歳以上の約10人に1人が心臓弁膜症に罹患すると言われています

Heart A
Heart A
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Age-related
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近年では高齢化の進行とともに、加齢に伴う弁の変性や石灰化による心臓弁膜症が増えています。
心臓弁膜症の有病率は、年齢とともに上がる傾向にあります。65~74歳で8.5%、75歳以上で13.2%と報告されており、心臓弁膜症は65歳以上の約10人に1人が罹る病気です1
日本の総人口において、65~74歳で約140万人、75歳以上で約260万人の潜在患者がいると推測されます1,2

1: Nkomo VT, et al Burden of valular heart diseases: a population-based study. Lancet. 2006;368:1005-11.

2: 総務省統計局. 人口推計の結果の概要 令和2年4月報(令和元年11月確定値). Available from: https://www.stat.go.jp/data/jinsui/pdf/202004.pdf(アクセス日:2024年2月)

心臓弁膜症は放っておくと「心不全」に至る可能性も

はじめは「弁」という心臓の一部分の病気ですが、進行すると「心筋」(心臓を動かしている筋肉)が障害され心臓全体の病気になります。そのような状態になると、いくら一部分である弁に対しての治療を行っても心筋の障害は回復せず、心臓は元通りに働くことができなくなります。心臓弁膜症は自然に治ることはないので、進行すると心不全を起こす可能性もあります
心不全とは、心臓の働きが低下し、心臓に負担がかかった状態です。一つの病気ではなく、心臓弁膜症や心筋梗塞などさまざまな心臓疾患が最終的に至る状態です。

Heart valve disease can lead to heart failure
Heart valve disease can lead to heart failure
Heart valve disease can lead to heart failure

心不全は慢性心不全と急性心不全に分類され、慢性心不全患者は、心不全の増悪による再入院を繰り返しながら、身体機能が悪化する悪循環が特徴です。心臓の病気を早期に発見し、重症化する前に適切なタイミングで治療をすることが、心不全の予防や増悪の防止において大切です

心不全のリスクと進展ステージ 1

Classification of Heart failure
Classification of Heart failure
Classification of Heart failure

3: 日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).を参考に作図 https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2017/06/JCS2017_tsutsui_h.pdf( 2023年2月閲覧)

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