監修
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渡辺 弘之先生
東京ベイ・浦安市川医療センター循環器内科/ハートセンター長
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田端 実先生
順天堂大学 心臓血管外科 主任教授
国家公務員共済組合連合会 虎ノ門病院 循環器センター外科/特任部長
心エコー図検査(超音波検査)
心エコー図検査では、悪くなっている弁を特定し、その動きや狭窄・逆流の度合いを測定し、心臓のサイズや機能と合わせて総合的に診断します。この検査は痛みを伴わず短時間で済みます。
心エコー図検査による定期的なフォローアップが重要です
心臓弁膜症は、症状が体に現れなくても進行する場合があります。このような「無症候性弁膜症」に対しては、心エコー図検査(超音波検査)を用いて、定期的なフォローアップを行うことが推奨されています。心臓弁膜症は進行性の病気であることから、定期的なフォローアップを行い、適切な介入治療のタイミングを見逃さないことが大切です。
重症度によって、「無症候性弁膜症」も介入治療の適用になる場合があります。
無症候性弁膜症患者に対する心エコー図
検査のフォローアップの頻度の目安*
心臓弁膜症の種類 | ||||
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大動脈弁 狭窄症 (AS) |
大動脈弁 閉鎖不全症 (AR) |
僧帽弁 狭窄症 (MS) |
僧帽弁 閉鎖不全症 (MR) |
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軽症 | 3~5年ごと | |||
中等症 | 1~2年ごと | |||
重症 | 6~12ヵ月ごと | 6~12ヵ月ごと
※左室拡大症例は、 |
1年ごと | 6~12ヵ月ごと
※左室拡大症例は、 |
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2020/04/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf(2020年4月20日閲覧)